冷間鍛造研究所(Cold Forging Lab.)の金型設計・製造設備情報
冷間鍛造研究所(Cold Forging Lab.)では、冷間鍛造で使用する金型の内製化を行っており、金型の設計・製造から~試作加工・量産加工まで一貫対応をしています。
一般的に、冷間鍛造は専用金型を製造している企業と、金型を使用して量産を行う企業が別である場合が多く、量産メーカーが金型の内製化を行っていることは珍しいと言えます。こちらでは、冷間鍛造研究所(Cold Forging Lab.)を運営するマツダ株式会社の差別化要素となっている金型設計・製造の内製化に必要となる加工設備の詳細情報について、紹介をしています。
金型設計・製造設備
CAD・CAM(メーカー名:SolidWorks、CNC SOFTWARE,INC)
冷間鍛造金型の設計
冷間鍛造研究所では、金型の設計・製造を内製化することで、5段、6段のフォーマー機により複雑形状・異形状品の加工に対応しています。
冷間鍛造用金型の設計製造(超硬材を使用した金型、ハイス鋼等を使用した簡易金型)
ワイヤーカット放電加工機(三菱電機)・形彫り放電加工機(ソディック)
冷間鍛造用金型製造、高精度部品の試作加工
冷間鍛造研究所で内製化を行っている金型は超硬合金を使用した金型であり、穴・溝加工などは切削加工機による加工が難しいとされています。その為、当研究所ではワイヤーカット、形彫り放電加工機を保有し、製造はもちろん、メンテナンスにも対応しています。
冷間鍛造金型(材質:超硬)への穴・溝加工
平面研磨機(黒田精工)・円筒研磨機(シギヤ精機製作所)・6軸精密研磨機(牧野フライス精機)
冷間鍛造金型の仕上げ加工
冷間鍛造研究所では、±0.02mm程度の高精度冷間鍛造を行っています。それに伴い、当研究所で製造している金型は10μm~100μmの精度が必要となっています。 そこで、当社では様々な研磨加工機を取りそろえ、表面粗さはもちろん、寸法公差の面で高い精度が出るように取り組んでおり、金型の仕上げ工程ではもちろん、摩耗した金型のメンテナンスも行っています。
冷間鍛造金型(材質:超硬)への内面研磨・端面研磨